カテゴリ
全体 サヤツキ(月曜日) 加湿器(水曜日) わんたん(金曜日) 増刊号・X ひみつ地底人(増刊号) スヨイル(増刊号) ライター紹介 ビビエス 業務連絡 ↓---Archives---↓ 斉 藤の金曜日 スヨイルの水曜日 のぶおの木曜日 ±の土曜日 コエンザイムの火曜日 兄海(・・・) 黒幕ちゃん 検索
フォロー中のブログ
毎日が送りバント マスリラの絵日記 ほれみたことか 幻想と日常 ~La Fa... カツオくんは永遠の小学生... Jub Up Family 百花繚乱「ぼたんの屋敷」 coolys creek... 猫の毛玉 さくさく。 くま夫婦 by中央ヤンボル 養ってください 続・平和な日記 ばれたら妻に殺されるblog。 宇宙のどこかの片隅で。 おなかがゆるくなる
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
どうでもよくて、無駄に長いぞ。 覚悟しやがれこんちくしょう。(ハナタレ泣顔) TB元:【教えて!チョコレート工場の秘密!】 雨上がりの新宿。じりじりと暑さが蘇ってくる。 ダッシュボードのエアコンのスイッチに手を伸ばした。 靖国通りはいつも通りウンともスンとも動かない。 毎週通ってはいるものの、酷い有様に辟易する。 区役所通りを右に折れ風林会館を左に。 東宝会館の裏手を今度は右手に折れてバッティングセンター方面へ。 真昼間でも明滅するカプセルホテルの看板の脇へ車を停めた。 車から降りると巻きつくように湿気が絡んでくる。 いつだったか仕事の帰りについ引っ掛かってしまった、 金髪のコロンビア女の獰猛な熱気のようだ。 彼女をあれ以来見かけることはないが、あれは現実だったのだろうか。 じっとりと首に浮かんだ汗を手で拭って、荷台から荷物を降した。 10kg入りの箱を2つ抱えて目当てのビルまで運ぶ。 思えば不思議な話だ。 たまたま疎遠だった友人に誘われてたまたま新宿へ。 アテもなくたまたま入った店でたまたま仕事が貰えた。 そこまではよくある話だが、そこからが不思議だった。 俺は千葉で落花生の栽培をしている。 普段飲み屋なんかに直接卸すようなことはないんだが、 この店のママ・・・ママと呼んでいいのかわからないが、 まあとにかく店主が法外な値で買ってくれるのだ。 おかげで今年の春には念願のメルセデスも手に入れた。 メルセデスといっても安っいベンツなのだが。 雑居ビルの地下にあるその店のドアを開けて入る。 「こんちはー、ピーナツ屋ですー。」 そう声をかけると奥から強面の男が二人ばかり出てきた。 「はあ?ピーナツ屋だぁ?」 男達は値踏みするように、舐めるような視線で俺を見ている。 「あ、あ、あの、ピ、ピ、ピーナツをですね・・・」 俺が言いよどんでいると、奥から『千代子ママ』が出てきた。 「あらー、ケンイチちゃん♪」 知り合いと判ると男達はまた奥の事務所らしき部屋へ消えていった。 「今日はずいぶんと早いのねえ」 「ええ。今日はここに配達するだけっすから」 「あらそう。じゃあ、少しゆっくりしてってよ」 「いや、ほら、呑んじゃうとまずいし」 「そんなのウチに泊っていけばいいじゃない」 「あはははは・・・・」 「うふふふ」 笑いながら千代子ママは俺の胸を触っている。 以前もこんなことがあった。 千代子ママは30代半ばだと思うが、驚くべき美人だ。 体の線も申し分ない。気もきくし愛想もいい。 なのにいつも店はガラガラだ。不思議に思った俺は聞いてみた。 途端にママの表情が曇った。 何か触れてはいけない話題だったようだ。 飲みながら話ましょうと言われ、まだ明るいうちから俺達は飲んだ。 もう店を開ける時間になってもママは動こうとしなかった。 それどころかいつも裏で控えてる男達を返してしまった。 俺はもう酔っていたし、妖艶なオーラに贖うことができなくなった。 薄暗い店のソファでママを押し倒した。 獰猛な獣のように彼女に襲い掛かった俺を待っていたのは 驚愕の事実だった。 乱暴に千代子の衣服を剥ぎ取った。 禍々しい程美しい肢体に息を飲んだ。 と、 おかしな光景が眼に飛び込んできた。 股間が異様な膨らみを見せている。 俺ではない。『彼女』のだ。 驚く俺に彼女は少し照れたように微笑んでいる。 動けなかった。蛇に睨まれた蛙だった。 そして俺は・・・俺は・・・俺は・・・ 父さん、俺は間違ってましたか? もう投げやりな感じで、裸のままソファに座って 聞きたかった店の話を聞いた。 どうやらこの店は所謂ぼったくりバーらしい。 ピーナツ一粒800円だそうだ。 この界隈じゃ有名な老舗らしい。『彼女』は4代目らしい。 代々この店のママ達は「千代子」を名乗ってきたそうだ。 そこいらの同業者でもピーナツ一粒500円が相場らしいが、 この店じゃそれが800円。 業界じゃ 『チヨコレート』 と呼ばれているらしい。 俺は不思議に思った。 どうして初めて来たときに、俺達から金を取らなかったのか。 『彼女』はまた少し照れた笑みを浮かべながら これよ といって、俺の・・・俺の・・・俺の・・・・・ 母さん、こんな息子でごめんなさい。 それが、 『チヨコレート控除の秘密』 らしい・・・ ちなみに俺のあだ名はダーク・ディグラーだ。 おしまい
by wacky_racers
| 2005-09-30 00:00
| 増刊号・X
|
ファン申請 |
||