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「こんがりってなんなのだろうね」 「こんがりですか」 「こんがりだよ」 「はあ。こんがりは『こんがり焼けた』とかのこんがり、ではないでしょうか」 「そうじゃない。語源は何なのだろうねと言っているのだ」 「はあ」 「程よく焼きあがった様を、なぜ『こんがり』と呼ぶ様になったのだろうという話だよ」 「それは、つまり、肉が、こう、こんがりとした感じだったからじゃないでしょうか」 「要領を得ないな、君は。そのこんがりとした感じを、何故こんがりとした感じと形容したのかを、問題にしているのだろう」 「はあ」 「私としては、『焦げる』から何らかの過程を経て変形を果たしたのではないかと思っているのだが」 「焦げてしまった場合、『こんがり焼けた』とは言わずに『焦げた』と言うのではないでしょうか」 「君は本当に要領を得ないね。そんなことは知っているのだよ。『焦げた』の一歩手前の絶妙な焼き加減を『こんがり』と表現しているわけだろう」 「そうです」 「では、何故その状態を『こんがり』と表現するのか。今問題にしているのはそれだよ」 「なるほど、ようやく分かりました」 「分かっていただけたかね」 「ええ、意外と簡単な答えですよ。こんがりした感じだったからです」 「何がだね」 「え、いや、肉とかが」 次のテーマは【はいからさんがとおる】だよ! #
by wacky_racers
| 2008-10-08 21:24
| 加湿器(水曜日)
「部長、先月発売した『十万穀米』ですが、 売れ行きがどうにもかんばしくないようです」 「そうか」 「倉庫には返品の山ができています」 「10万種類の穀物をブレンドしたのは画期的だと思ったんだがな」 「ご飯1合が約6000粒ですからね。意味ないという苦情が相次いでいて」 「そうか」 「米粒自体が見あたらないという文句も聞いています」 「根気よく探せば見つかるのにな」 「数あわせのために入れたビー玉やら金属片やらも危険だという話で」 「たまにダイヤモンドも入っているということは宣伝したのか」 「大きくうたいましたが、工業用の人工ダイヤだとすぐにばれました」 「そうか。うまくいかないもんだな」 「ところで、新商品の件ですが」 「ああ、たったいま開発部からサンプルが届いたところだ」 「これですか」 「そうだ。これが、今までにない辛さの新唐辛子『シタチギレ』だ」 「なるほど。一見すると普通の唐辛子ですが」 「これの辛さは、従来のハバネロに比べて10の3000乗倍にもなる」 「そんなにすごいんですか」 「ああ。この唐辛子のすごいところはな、ヒトが口にする以前、 枝に実を付けた時点で辛さを放散する、という特性だ」 「ほほう」 「それほどの刺激だと、通常は味覚より先に目や鼻がやられるんだが、 こいつは空気を媒介にして舌を直接攻撃する」 「それはすごいですね」 「『シタチギレ』の実がなった瞬間に、半径2km以内の人間は その名の通り辛さのせいで舌がちぎれてしまうんだ」 「私たちが先週から筆談してるのは、これのせいですか」 「その通り」 「なるほど。ではさっそく、これを妻にプレゼントしてみます」 「そういうオチはどうかと思うよ」 お次は【こんがり】でお願いします。 #
by wacky_racers
| 2008-10-06 15:14
| サヤツキ(月曜日)
うー 実は腰と首を痛めまして、苦しんでおります。 ここんところまいにち、整骨院に通ってマッサージを受けています。 状況として、背中全体が積年の恨み、じゃなかった凝りでかちかち になっていて、それが爆発した、ト。 今年7月くらいまではなーんでもなくて(とは言っても時々首が痛いいたい なんて言っていたのはその予兆だったのだけれど)スケボーもフツーに 乗っていたのだけれど、いまはそれって、ああ、若い頃はそんなことも していたよねぇ・・と久しぶりに晴れ上がった秋晴れの空を眺めたりして 過ごす日々。 ええと、その整骨院なんだけど、私のオフィスのすぐ近いところにあって 何だか盛況だからそこに飛び込んだのだけれど、結構有名なところらしい です。古びた小さいアパートの1,2階をぶち抜いたという感じの作りで そこにぎゅうぎゅうにマッサージ用のベッドが並べられている。マッサージ師 (というのだろうか?差別用語ではないだろうか?)も同じく沢山いて、 ベッドに寝ていると、すれ違うたびにだれかの尻が触れる感じなのです。 腕も多分良いのだろうけど、何せ積年の恨み節の背中なもんだから、 ちょっとやそっとじゃ何も変わらないです。一週間ほど通いましたが、 めきめきと良くなっているような感じもしません。暫く通うつもりですが、 しばらくが、1ヶ月なのか、半年なのか、死ぬまでなのか、皆目見当が つかない状況です。 ええと、そんでなにが言いたいかというと、そこの接骨院、恐らく節々の痛み や、怪我のリハビリなんかで訪れたと思われる、有名人・タレントさんの サイン色紙がずらり、と壁に貼られているんですね。ラーメン屋みたいに。 そんな、嫌味な感じがしないのは、その方達も恐らく何らかの積年の恨み をつみかさねてその凝りをほぐしに来られた戦友だからなのかもしれないです。 大袈裟か。 そのなかで、目を引いたのが、例の柔道オリンピック金メダリストの石井選手 と、それよりもっと目をひん剥いたのは女優の「片桐はいり」さんです。 東京に出てきて結構経つのだけれど、街中で偶然出会った(つうか、見つけた だけなんだけど)有名人は、たったひとり、「片桐はいり」さんだけです。 これは自慢にもならないけど、ものすごいシンクロニシティではないかと 思います。思いたい。 あのサイン色紙が欲しい。うそ。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ つぎはだれだ つぎのテーマーは 【からいものだいすき】だと思うよ。 #
by wacky_racers
| 2008-10-06 07:28
| わんたん(金曜日)
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by wacky_racers
| 2008-10-01 23:59
| ビビエス
花ってもんは素晴らしい。 地球で独占するのはもったいない。 そんなわけで、宇宙人に花を売るために、垂直飛びで宇宙までやってきたわけだが、息が出来ない。苦しい。俺は負けない。息が出来なくても、耐えてみせる。そして、花を売ってみせる。 宇宙人いねえなあ。 次回のテーマは【リスト】だよ! #
by wacky_racers
| 2008-10-01 22:47
| 加湿器(水曜日)
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