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3つのドアが目の前にあるので、一つを選ばなければならない。 いや、ここにこのまま居座ると言う手も確かにある。だけど、目の前に3つのドアがあるのだ。選ばないわけには行くまい。赤、青、黄。さて、どのドアを選ぶべきか。 赤のドアを選ぶと、なんかその向こうは炎上していそうな気がする。ブログが。赤といったら、炎のイメージ。もっと直接的に血のイメージもあるが、それはちょっと想像したくない。僕は血に弱いのだ。以前、自分の指先を包丁で少し切っただけで、貧血を起こしたことがある。そのくらい血に弱いのだ。ほら、こんなこと考えているだけでもクラクラしてくる。クラクラクラクラクララが立った! こんな思考が頭の中をめぐっているところを見ても、人間としてもうダメと言うことが分かるだろう。 青のドアを選ぶと、なんかその先は水没していそうな気がする。ドアを開けたら、水が流れ込んできておぼれそうな気がする。青といったら、水のイメージ。空のイメージもあるが、「ドアを開けたら青空が広がっていた」などという清々しいイメージをもてるほど、僕はポジティブな人間ではない。基本的にネガティブなのだ。常に気分はブルーだ。ブルブルだ。いつも最悪の事態を想定していないと、人間は生き残っていけないと本気で思っているタイプだ。こればかりは習性なのでどうにもならん。 黄色のドアを選ぶと、なんかその中にカレーが仰山詰まっていそうな気がする。黄色といったら、カレーのイメージ。確かにカレーは好きだが、部屋一杯のカレーはさすがに食べきれる気がしない。複数日にわたって食べきることを目標にするとしても、毎日カレーばかり食っていたら絶対に飽きる、考えただけで吐き気がしてきた。 炎に焼かれたり、おぼれ死んだりするのと、カレーを毎日ひたすら食べ続けるのとどちらがマシだろうか。なかなか難しいところではあるが、やっぱり死にたくはない。決めた。黄色のドアを選ぶべきだ。 僕がドアを開くと、予想に反して、カレーではなくて美しい女性が部屋の真ん中に立っていた。金色のヘアーに、薄手の白い布を纏っている。我ながらとても誤解されそうな表現だ。金髪で、白い服を着ているって事ね。誤解した人は心がやましい。いい加減にしたまえ。 なにはともあれ、ほっとした。これはすなわち、この女性としばらく二人ラブラブランデブーな生活を営めという神の思し召しだろう。よかった。カレーじゃなくてよかった。僕が胸をなでおろしていると、彼女は聞いてきた。 「うんこ味のカレーと、カレー味のうんこ。どちらを選びますか?」 誰でも一度は真剣に悩んだことがあるよね。 次回のテーマは【明日への切符】だよ!
by wacky_racers
| 2008-08-27 22:41
| 加湿器(水曜日)
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